【解説】
この曲は,サン=サーンスの番号つきの交響曲としては3番目,番号なしを含めれば(2曲の未完成作品を除く)5番目の交響曲です。
この作品の作曲について,サン=サーンスは「この曲には私が注ぎ込める全てを注ぎ込んだ」と述べており,彼自身の名人芸的なピアノの楽句、華麗な管弦楽書法,副題にもあります教会のパイプオルガンの響きが盛り込まれております。
この交響曲は,一見,通常の4楽章形式のようですが,通常の意味での各楽章はそれぞれ結合されており(それぞれを「楽章」と呼ばず、「第1部・第2部」としている),これら2つの部分が実質的に1つの楽章として機能するため、2つの楽章に圧縮されていると言うことができます。
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