【解説】
ローマ三部作は,言うまでもなく「ローマの噴水」「ローマの松」「ローマの祭り」の3つの交響詩を指す,レスピーギの代表作であります。
「ローマの噴水」は,「夜明け」「朝」「真昼」「黄昏」のそれぞれの時間帯の違う場所にある噴水を表しており,4つの部分は続けて演奏される,「噴水」をテーマとした交響詩の形が取れている作品で,レスピーギがロシアのオケのヴィオラ奏者を務めていた際に学んだR=コルサコフの影響が非常に出ている作品です。
初演は失敗に終わっていますが,翌年に再演された際には大絶賛を受けたとのことです(指揮はトスカニーニ)。
なお,4つの噴水とは,「夜明けのジューリアの谷の噴水」「朝のトリトーネの噴水」「真昼のトレヴィの噴水」「黄昏のメディチ荘の噴水」です。
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